2012年1月30日月曜日

恵文社とガケ書房は参考にならない!?


いつもは大阪のスタンダードブックストアに行きますが
今回は京都まで初詣にいったので、
恵文社とガケ書房へ。

恵文社は4年ぶり、ガケ書房は初めてです。



恵文社はセレクト書店として、全国に名を轟かせて
いますし、世界の素晴らしい書店ベスト10にも、
選ばれているお店ですね。

恵文社の特徴として、圧倒的に新刊の比率が
少ないことが挙げられるのではないでしょうか。

所謂、ベストセラー本が並んでいることはほとんどないですし、
入り口のコーナー展開は
建築関係の本が並んでいて、新刊があってもミシマ社の本や
佐藤雅彦さんの考えの整頓 など特異なターゲットを意識した品揃え、
棚の展開でした。


僕はこのお店のお客さんは大きく2つの層がいると思っていて、
一つは周辺にある京都造形芸術大学京都精華大学京都工芸繊維大学
など普通の大学とは一味違う学生さん。
もう一つは恵文社、という名前を知って京都府だけでなく
全国から集まる観光客。
客単価も周辺の学生さんと観光客では異なりそうで
私は全部で5,000円くらい、一緒に行った大阪在住の義理の妹は
4,000円くらい買ってました。


妹が珍しく1度に何冊も買っていたので、聞いてみると
やっぱりここまで来るのに遠いし、普段だったら買わないけど、
ついつい買ってしまったと。遠方から来る人は同じような感覚ではないでしょうか。

ちなみに僕が買った内の1冊はこの本
本や編集に関する棚が少しだけあり、面陳されていました。
こういう本は大型書店やアマゾンではなかなか出会えないので
感謝の意味を込めて、購入しました。


2時間ほどぷらぷらした後ガケ書房にも行きましたがこちらは
もっとエッジが効いてますね。気概ある品揃えで逆に
ここまで偏っても店舗として成立するのは驚きです。






なので、恵文社もガケ書房も、セレクト書店としては確かに成功していて
確固たるポジションを築いていますが、
普通のお店が間違えても、恵文社の品揃えの真似をしても成功しない、という
この記事は本質を突いていて好きでな記事です。


もちろん、立地に頼ることなく品揃えや棚を変化にあわせて対応していることも
要因の一つではありますが、また京都に行ったら足を運びたい、運ぶ価値のある
書店だと思います。





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